地元の企業応援活動に力を入れていらっしゃる大阪府池田市の会社「オールリフォムス」様に一辺一辺の活動や想いについて取材していただきました。
掲載の許可をいただきましたので、全文を転載させていただきます。
元記事(Facebook)https://www.facebook.com/groups/886219631455476/permalink/9531158146961538
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【紙の箱 一辺一辺様にインタビューをさせていただきました】
こんにちは!
オールリフォムスの勝海です
今回お伺いさせていただいたのは、
【紙の箱 一辺一辺様】
大切なものをしまうなら、箱にも“物語”があってほしい。
そんな気持ちに寄り添ってくれるような手作りの紙箱をつくられている「紙の箱 一辺一辺」代表の星様へお話をお伺いしました
思わず誰かに伝えたくなる、ものづくりの背景をご紹介します
●創業の経緯について、お聞かせください。
-母親の出身地が千代紙の生産地だったこともあり、幼い頃から折り紙や紙でさまざまなものを作るなど、自然と紙に親しんで育ちました。あるとき、1,000人ほどのハンドメイド作家さんが集まり、さまざまなジャンルの作品が出品されるイベントに遊びに行ったんです。そこで、可愛らしいクリスマスリースを購入しました。クリスマスが過ぎても大切に飾っておきたくて、「これをしまう箱を作ろう」と思い立って初めて箱を作ってみたら、「楽しい!」と感じたんです。
そして、2つ目の箱には自分で絵を描いて貼りつけ、友人に見せたところ、「ええやん!」と褒めてもらえて。それがすごく嬉しくて、今思い返すと、その時の体験が創業のきっかけにつながっていたのだと感じています。
その後、子どもが保育園に通うようになり、会社勤めかパートか、これからの働き方を考えるタイミングがありました。ハンドメイド人気が盛り上がり始めた時期だった事もあり、友人に褒められたことも後押しとなって、「思い切ってハンドメイドの道に進んでみよう」と決めました。
●作家を始められた時と現在を比べて成長したと感じる部分や、逆に変わらない信念についてお聞かせください。
-成長したと感じるのは、技術的な面ももちろんですが、作品全体のクオリティが日々の研究の中で高まっていることです。
たとえば、和紙には「手漉き」と「機械漉き」の2種類があります。テレビでよく紹介される、枠を使って上下左右に動かしながら作るのが手漉きで、繊維が長く丈夫なのが特徴です。一方、同じ工程を機械で行うのが機械漉きで、やや耐久性に劣る分、価格が手頃です。
最初は丈夫さを重視して手漉き和紙を使っていたのですが、触るうちに毛羽立ってしまうことが気になって。一方で、機械漉きにすると毛羽立ちは少なくなりますが、今度は耐久性に不安が残る。そこでニスを塗るなど、さまざまな試行錯誤を重ねました。
そんな中、家族で旅行した京都で「一閑張り」という、籠などに和紙を貼って柿渋を塗装する伝統工芸に出会い、「これだ!」と思いました。実際に試してみると、イメージ通りの耐久性が実現できたんです。
「うまくいかなくても、工夫次第でなんとかできる」という考え方を大切にしながら、今でも毎日、厚紙で作る箱の研究を続けています。
こうして日々続けられているのは、【紙で作る箱が心の底から好き】であること、そして【お客様に喜んでもらいたい】という気持ちがあるからです。
どれだけ時間がかかっても、自分が納得のいくものを作れるなら続けられるし、何より、100円ショップでも箱が買える時代に「わざわざ手作りの箱」を選んでくださるお客様に「買って良かった」と思っていただけることが嬉しく、今の自分を支えていると感じています。
●【紙の箱 一辺一辺】の名前の由来について、お聞かせください。
-カタカナや英語などいろいろな候補を考えてかなり悩んだのですが、最終的にはシンプルな名前が良いのではと思いました。
その中で、「四角形の面積=一辺×一辺」という式がふと頭に浮かび、そこからヒントを得ました。そして、「一つ一つの箱を、一工程一工程丁寧に作り、一人一人のお客様にお渡ししたい」という想いを込めて、【紙の箱 一辺一辺】という名前に決めました。
●【紙の箱 一辺一辺】を運営する中で、大きな転機となったことについて、お聞かせください。
-万年筆ケースを作り始めたことが、私にとって大きな転機となりました。
活動を始めて最初の3〜4年ほどは、用途を特に想定せず箱を作っていたのですが、なかなか手にとってもらえませんでした。そんな時、万年筆業界の方が私の箱を購入してくださり、やり取りを重ねる中で万年筆の世界の奥深さを知ることができたんです。
そこで、「万年筆の収納ケースってどうでしょう?」と提案してみたところ、「なかなか無いものだから、良いと思いますよ」とアドバイスをいただきました。それをきっかけに、本格的に万年筆ケースの制作に取り組みました。特に、万年筆が転がらないようにするための形状やミリ単位の調整など、何度も試行錯誤を重ねた末に、現在の形が完成しました。
そのアドバイスどおり、万年筆を収納する専用ケースはあまり無いこともあり、「紙で万年筆ケースを作っている人がいるらしい」と口コミで広がっていき、ありがたいことに手にとっていただける機会が増えました。
文具愛好家の皆様とのご縁で大きく飛躍する事が出来ました。本当に感謝しています。
●【紙の箱 一辺一辺】を運営されていて、良かったことについてお聞かせください。
-作品を購入していただける事が、本当にありがたいと感じています。
前述のとおり、今は可愛い箱が安く買える時代です。そんな中で、ハンドメイドの箱を手にとってくださるということは、「この作品がいいな」「大切なものをこの箱で保管したい」と思っていただけたからこそだと思っています。
私は「お客様の宝物はお姫様。そのお姫様を守るのが、私が作る箱=お城」と考えて制作しています。
この想いを形にするために、
・金具やリボン以外はすべて紙で作る。
・ズレを0.5mm以内に抑える工夫をする。
・箱に貼っている絵は、すべて自作の絵を使う。
といったように、【徹底的な手作り】にこだわっています。
届いた作品をSNSに投稿してくださったり、リピートしてくださったときは、「想いが届いた」と実感できて、本当に嬉しく思います。
●今後、星様が挑戦されたいことについてお聞かせください。
-現在は文房具好きのお客様が多いのですが、今後は文具に限らず色々な分野の方にも喜んでいただける作品を作っていきたいと考えています。
私が知っている限りでも、お人形や鉱石、占いグッズなど様々なジャンルのコレクターの方がたくさんおられますので、それぞれの分野について学びながら、「どんな箱が求められているのか」を研究していきたいと思っています。
●星様の思う【理想のハンドメイド作家像】についてお聞かせください。
-たとえ、高価な作品だとしても「お金を貯めていつか買いたい!」と思ってもらえるような作家は憧れますね。好きな作家の為にお金を貯めようと思ってもらえるのは凄いことだと思いますし、作家側もその思いに応えようとより作品作りに力を入れたり工夫したりして、お客様と作家が会ったことがなくてもまるで知り合いのような信頼関係が生まれると思うんです。それってとても素敵な関係性じゃないのかなと感じています。私のお客様の中にも、「お金が貯まったので買います!」と仰ってくださった方がいらっしゃいました。そのような方に対して、「買って良かった!」と思ってもらえるような作品を作るためにも、品質に拘る作家であり続けられるよう活動していきます。
以上、
紙の箱 一辺一辺の代表の星様へのインタビューとなります。
100円ショップでも素敵な箱が購入できる時代。それでも、星様の箱に惹かれるのはなぜでしょうか。 きっとそれは、手作りという“形”だけではなく、 心を込めるという“姿勢”が宿っているから。 手のぬくもりが、心のぬくもりに重なって、 そこにしかない温度を感じます。 その箱は、見えない「想い」を包むための とっておきの器なのかもしれません。
HPやInstagramで作品をチェックできますので、ぜひ紙の箱 一辺一辺様の作品をお楽しみください


